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肛門腺の感染により引き起こされる病気です。
起炎菌は便中の菌が主なもので、他人から感染するものではありません。
なぜ感染が起きるかはいまだ不明ですが、習慣的に下痢をされている方が多く罹患するようです。
例外としては、肛門腺の感染に関係なく痔瘻ができてしまう方もいらっしゃいます。(クローン病や潰瘍性大腸炎)
実際は肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)という病態で外来を受診される方がいらっしゃいます。
「肛門周囲膿瘍」とは肛門縁から約1.5~2cm奥にある小さなくぼみ(肛門陰窩) から細菌が入って肛門腺に感染し、肛門周囲に膿がたまっている状態です。
「痔瘻(痔ろう・あな痔)」とは肛門周囲膿瘍が切開されるか自壊するかして排膿され、結果として細菌が入った小さなくぼみ(1次口)と膿の出口(2次口)がトンネル(瘻管)でつながっている状態のことです。
つまり「肛門周囲膿瘍」と「痔瘻(痔ろう・あな痔)」は本質的には同じものなのです。
A.肛門周囲膿瘍
症状は 肛門周囲の腫れと痛み です。
治療は、膿瘍を早急に外に出してあげる事(ドレナージ)が重要です。
炎症が落ち着き次第、痔瘻の根本手術が必要になります。
症状は、主に膿による下着の汚れ、肛門の腫れ感などです。
中には炎症が落ち着いており自覚症状が無く、診察で判明する方もいらっしゃいます。
治療は薬では治らず、手術が必要です。
手術はいかに1次口と感染巣を処置で きるかが重要です。
浅い痔瘻であれば日帰りでの根本手術が可能ですが、深く複雑な痔瘻の場合は入院手術が必要です。
入院手術が必要と診断した際は、入院可能な専門病院に責任をもってご紹介いたします。