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症状は肛門周囲のかゆみ、べとつき、浸出液で下着が汚れる等です。
原因は頻回の肛門洗浄、アレルギー性疾患、真菌症(カンジダ症など)、肛門疾患などがあります。
治療はまず第1に肛門周囲の皮膚をこすらないことが大事で、入浴の際の石けん使用も中止していただきます。
多くの場合は、内服薬と軟膏(抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏)で治療が可能です。
しかし、真菌症が原因であると、ステロイド軟膏の使用はかえって皮膚炎を悪くしてしまうことがあるので、必ず真菌検査をしておくことが大切です。
(当院で検査可能で4~5日で判定できます)
真菌症の場合は、抗真菌薬の軟膏を使用します。
症状は、主にかゆみ です。
肛門周囲に小さなイボがたくさんできるもの、カリフラワー状に巨大な腫瘤を形成するものもあります。
肛門の中にまでおよぶこともあり、時に陰嚢・陰茎や女性の陰唇・膣にまで拡がることもあります。
原因はウイルス感染で、性病のひとつといわれています。
しかし、実際の診療において肛門周囲にのみ認められる尖圭コンジロームは、感染経路が特定できないこともあり、一概に性病と断定できないケースもあります。
治療の基本はイボの切除や焼灼です。
(大きさや範囲にもよりますが、ほとんどの方が日帰り手術可能です)
また、2007年に保険適応の治療薬としてベセルナクリーム5%® (一般名:イミキモド(持田製薬))が発売されました。
尖圭コンジロームは再発率が高く、約半年の経過観察が必要です。
おしりの谷間と尾骨部の間に難治性の瘻孔(穴)を有するウミの溜まりを形成する病気で、内部に毛根のない毛髪が存在し、感染を繰り返すことにより起こります。
痔瘻と異なり、瘻孔は肛門とのつながりを持ちません。
体毛が濃く、肥満体型、男性に多い病気です。
治療は排膿のみでは治らず、入院して毛巣洞の根治手術をすることが必要です。
肛門周囲や臀部のアポクリン汗腺(汗をだす皮膚にある穴)の感染により引き起こされた炎症性病変です。
膿皮症の皮膚は変色し(暗紫色)、肥厚し、皮下にウミの溜まりができていくつかの瘻孔(穴)を形成し排膿します。
一見、痔瘻に見えますが、肛門とのつながりはありません。
治療はまず抗生剤投与と排膿処置、そして炎症が落ち着いたところで感染した皮膚の切除が必要です。
小さい場合は日帰り手術で可能ですが、広範囲の場合は入院手術が必要です。