電話でのご予約・お問い合わせはTEL:0439-54-6300まで
従来から傷口を早く乾燥させた方が良く治ると考えられていたので、傷口にガーゼを当てて、傷口から出る「おしる」をガーゼに吸収させる方法が一般的に行われていました。
しかし、傷口にガーゼを当てる治療法は傷が治るには全く良くない方法なのです。
実は、傷が治るためには適度な「うるおい」があったほうがよいのです。
傷口から出る「おしる」には傷を治す成分が多く含まれており、「おしる」を保持しながら傷口にうるおいを与えて治す方が、痛みが無くかつ綺麗に傷が治ってくれます。
当院では傷や「やけど」の表面を特殊な医療用スポンジや食品用ラップなどで覆って傷を治す方法を採用しています。
この方法を湿潤療法(うるおい療法)といいます。
また、消毒薬は傷口の感染の対策として使われていますが、実際には細菌を完全に殺すことは不可能で、消毒をしたからといって傷が早く治るわけではありません。
傷口の消毒の際に生じる痛みは、全く無意味なものなのです。
むしろ、消毒薬は傷の回復の妨げになります。
傷は消毒をしないほうがよいのですし、水道水で十分です。
当院では外傷の治療、術後創の創面に消毒薬は全く使用しておりません。
この湿潤療法(うるおい療法)を世界ではじめて確立された先生は「夏井睦先生」です。
ご興味のある方は、夏井睦先生のホームページ「新しい創傷治療」(http://www.wound-treatment.jp/)をご覧ください。